青葉台駅伝言板

考えをまとめるための日記。頭を整理するごとに書き換えてしまうので、そんなつもりで優しく見てくーださぃ

師匠の節目

人生の節目が近づいた師匠にお会いした。

 

師匠と思う方はたくさんいる。その中の一人、一枚紙(いちまいがみ)の大切さを教えてくれたヒト。一枚紙とは、例えば幹部へのレクや打ち合わせの相手に伝えるメッセージを1枚の紙にまとめたエグゼクティブサマリ。所謂自らの主張、意見。

打合せで一枚紙を渡せれば、その紙は相手の手元に残るから、何かのときに相手が引用してくれるかもしれない。そう考えて、毎回一枚紙にして渡す。最近はコロナでオンラインの会議が増えてしまったけど、対面の打合せではこれを繰り返す。

 

そんなん、誰でもやっているよ、という話かもしれないが、この師匠はこの一枚紙を、一番多いときは10種類以上持っていた。相手にレクをする際、自分の主張が正しいとは限らないし、相手の意見を踏まえての合意をまとめるのも大事だから、その場合も考えると一枚紙の種類が増える。この師匠は、この10種類ほどの紙の順番も覚えていて、相手との話で最良の一枚紙を出して、相手の意見を引き出し、育て、意思決定させる。この手際の良さが、師匠と崇めている理由。

 

その支障が、人生の節目を迎える。いわゆる定年みたいな話だが、師匠はこれまでお世話になったヒトにひたすら挨拶して回っている。その会の1つに、声掛けを頂いた。物腰が低いのも、師匠の強みだ。

 

そろそろ隠居するよ、なんて話を聞くのかなと思った。実際、そんな話を言っていた。しかし色んな人にあっているヒトの選び方に、今後の中期計画があるように見えた。今日は一枚紙はなかったけど、人と会い、話をし、次期中期計画につながるヒトのネットワークを作っている。ヒトの顔や生き様をとことん覚えている。これも師匠の強み。

 

多分、この師匠に隠居、なんて概念はなく、物事をススメていくことを楽しみというか、生業にしているんだな、と感じた。やはりご挨拶は、対面が面白い。