最初に買ったPCから始まって、今のPCはもう何代目だろう。
今のPCが古くなってきたこともあり、久しぶりにまた新しいPCを買いたくなってきた。
巷では生成AIが大流行り。ただ、業務利用に関しては、学習できたを通じて機微情報が外部に漏れるのではないかと、利用を制限したり、学習データは社内にオンプレミスで学習基盤を構築したりして、意図しない外部に漏れないような検討を進めている。
そんな折、Youtubeを見ていると、生成AIの活用のしやすさを売りにした、新しいPCの登場に賑わっていた。
その一例で、こんな動画があった。
【世界を変えるPC登場】AI搭載PCが凄すぎる!Copilot+PCを世界一わかりやすく徹底解説!【知らなきゃパソコン選びに失敗する?】 - YouTube
詳細は動画をみていただくとして、要点は
- 新しいPCには、生成AIの効率的な利用を進められる、NPUが搭載される。
- NPUにより、これまでネット上での生成AI環境を用いていたが、新しいPCでは生成AIのエンジンは個人のPCの上で使える(オフラインでも生成AIを使える)。なので、生成AIでよく言われる、機微情報を外部に漏れるリスクをカバーできるらしい。
- PC上に生成される生成AIは非常に性能がよく、例えばオンライン会議の同時翻訳はもちろん、自分の仲間と同様に生成AIを使うことで、いろんな課題解決を生成AIに相談できる。
- これまで生成AIにありがちだった、利用回数制限などがなくなる
- x86など、一部アプリに互換性がない。
とまあ、夢みたいな話。まだ初期は25万~30万と、一般のPCに比べれば若干割高になるらしいが、ということ。
本当なら、すぐに買いたい。
いくつか疑わしいところはある。オフラインで回数制限がなければ、生成AIは機能革新するモチベーションがなくなり、ビジネスになりにくい。とか。
まあ、道具は道具なので、新しいものは手に入れて、使うか使わないかは別に考えればいい。
さて生成AIを使うときに、機微情報を入れたくなってしまう点について。
例えば、自分たちが得た実験数値があったとする。それを多角的に分析をしたいから、生成AIに放り込んでみたい欲求に駆られるが、生成AIを活用しているソフト及び事業者主体が、利用者の意図とは別に第3国にデータを保管すると、日本国の法律ができなくなるという懸念。この懸念が理由で、EUもAIを規制する方向で動いている。
EU AI法案が加盟国に承認され成立 規制は2026年に適用の見通し | NHK | EU
最初に戻って、生成AIがオフラインでも実現できる情報はEUも知っているはず。なのになぜEUがAI規制に走るのか?
これは生成AIのリスクが情報漏洩だけではなく、むしろDeep Fakeなどの偽情報の作成に悪用されやすいこと。これに関しては、個人で生成AI情報のエンジンを持てるということは、悪人も容易に偽情報の作成を進めやすいということ。
とは考えても、使わない選択はないようだ。まずは新しいPC購入に向けて、貯金かな。