青葉台駅伝言板

考えをまとめるための日記。頭を整理するごとに書き換えてしまうので、そんなつもりで優しく見てくーださぃ

クラウドサービスの法的リスク

 安くて便利なクラウドサービス。まあ、料金は従量制で高くなることもあるから、まずは便利なクラウドサービス。IaaS、SaaS、PaaSいろんなレイヤがあるけど、クラウドサービスでのセキュリティで、確認を問われるのが、法的リスク。どこの国で裁判するかの管轄法と、どこの国の法律で管轄するかどうかの準拠法の話である。

 調べたことがある人はご存知かもしれないが、日本でサービスに加入に入っているんだから、データも日本の何処かにあって、管轄法も準拠法も日本でしょ、と思い込んでいるかもしれないが、そういう方々は自分が使っているクラウドサービスの契約書に目を通してみるとわかる。契約書が長くても、法的事項は最後に書いてあることが多いので、そこを見ればすぐに分かる。最近のツールは優秀なので、ホームページなら技術的にはどこの国のサーバに保管されているかはすぐにわかるので、結構有名なサイトでも、海外にあるんだなー、なんてのは、外形的に見てもわかる。

 

 で、クラウドで何をするか、だし、公開情報や機密外情報であれば問題ないんだけど、業務に使うものだと一部リスクがある。最近、気がついたのが、動画作成ソフト。前に使っていたVyondがこっち側の問題は使えなくなってしまった(注:Vyondは何も悪くないですよ)し、年約15万円のライセンス費も個人の趣味で負担するには重たいかなと思って、Youtubeでも推している個人向け動画作成ソフトを使い始めた。

 一応、どのクラウドサービスでも法的リスクは気にしているので、サービス加入の契約書を見ると裁判は日本の国内法。ほう、これならいいやとサービス契約し、しばらくは慣れのために公的情報を使って動画を作ってみる。AI機能も入っているので、伝えたいメッセージだけ書くと、AIが動画コンテンツを作ってくれて、BGMまで流してくれる。絵心のない私には、非常にありがたいソフトだ。

 でも、使い勝手はVyondとは違うので、苦労しながら使い方を格闘して2週間、おおよそ作れそうだと確信してきたので、そろそろ業務的なものも作ろうかなと思った矢先、メッセージが出てきた

 

クラウドの拡張ができます(無料)」

 

 それほどたくさんのコンテンツは作ってないけど、AIが動画を作るから領域を思ったよりかかるのかな、と思ったら、拡張のためには、追加で利用契約を承認のボタンを押せと書いてある。

 一応サービス契約時は国内法と書いてあったからな、と思ったところ、無料のクラウド拡張の契約にかかれていたのは、管轄法も準拠法も、いわゆる第3国の国名と地名。

 

「おー、この段になってから聞いてくるのか」と萎えてしまったので、この動画ソフトの利用は終了。早速解約しておかなきゃ、ということにした。

 この動画ソフト、AI画像作成がベータ版って書いてあるんだけど非常に秀逸で、他の生成AI以上の完成度のイラストをホイホイ作ってくれる。これはすごいなと関心してたんだけど、こうなってくると、そういう動画も本当に著作権フリーになるかは非常に怪しい。

 

ということで、また次の動画ソフトを物色中。業務の動画だから委託すればいいのかもしれないけど、そうするとどうしても動画に魂が入らないと、結構内製したくなる。(後任に「こんな職人芸は、引き継げない」と嫌がられるのだが)

 

なにかいい動画ソフトがないかな。お小遣いで済むくらいの。

 

※ もちろん、クラウド自体のセキュリティリスクで情報窃取されるリスク等もあるけど、今回は法律リスクの点だけのメモです