コンサルってのはね、誰でも知っていることを勿体つけてきて説明して、高い金を分捕っていくもの。というのは、以前聞いた、アメリカでのコンサルの定義だそうな。
本当かどうかはさておき、その後、ITSSとかスキル標準に携わっていたときも、コンサル職種は成果物責任を問われない職種と書いてあるから、コンサルから有用なアウトプットをもらうことは、あまり期待しちゃいけないんだな、とも感じていた。
そんなある日、ある会社の人から相談をいただいた。
「PMOの担当になったんですが、PMが全然本音で語ってくれないんです。どうしてなんですか?」
なんか、講演かなんかで私の話を聞いて、うんちくを語ってくれると思ったらしい。PMOが属する組織の管掌役員も一緒に来られた。
件のPMOは至って真面目な人、勉強もしてそう。PMOに着任して、PMOって何をする役割かもちゃんと勉強している。
ここまで伺ったところで、
「失礼ながら、どんなPMでも、助けてくれると思うからPMOに相談するんであって、相談しても助けてくれない人だったら、報告するだけ時間が損だし、ましてや説教されるとわかっていたら。私がPMだったら死んでもそんなPMOには相談しませんよ。どうせ助けてくれないんだし・・・」
と返したところで、役員様が大笑い。
「おっしゃるとおりだ。ありがとうございます。非常に参考になりました。ちょっと進め方を考えてみようと思います」
となり、相談事はそこでおしまい。あとは一緒に酒肴を楽しんだ。
この一件は実は自分でも非常に気づきになったなと感じていて、その後の自分の仕事でも、どうやって相談してくれた相手を手伝えるのか、それとも手伝えないのかは、常に意識するようにしている。
例えばPMOはPMを助けるものだと普段から思っていれば、普段のやり取りも下から支援する言い方になるけど、経営層に報告する役割だからと上から考えてしまうと、その上から目線の態度も話し方に出てしまう。
PMOでなくても、自分が共通ルールや規程を管理する側になると、法の番人みたいんに偉くなっちゃう人がいる。法の番人でもいいけど、その場合はこの世界の創造者になったくらいに、あれやこれや世話できないと間尺に合わなくなってしまう。
多分、ここに来る前にコンサルにも相談したんだろうけど、なんかきれいな資料を持ってくるだけで、そういうやりとりではなかったんじゃないのかな・・・と
※ 注:私はコンサルに厳しいだけであって、コンサルが嫌いなわけではありません❤