青葉台駅伝言板

考えをまとめるための日記。頭を整理するごとに書き換えてしまうので、そんなつもりで優しく見てくーださぃ

助けないやつに相談するやつはいない

 コンサルってのはね、誰でも知っていることを勿体つけてきて説明して、高い金を分捕っていくもの。というのは、以前聞いた、アメリカでのコンサルの定義だそうな。

 本当かどうかはさておき、その後、ITSSとかスキル標準に携わっていたときも、コンサル職種は成果物責任を問われない職種と書いてあるから、コンサルから有用なアウトプットをもらうことは、あまり期待しちゃいけないんだな、とも感じていた。

 

 そんなある日、ある会社の人から相談をいただいた。

 「PMOの担当になったんですが、PMが全然本音で語ってくれないんです。どうしてなんですか?」

 なんか、講演かなんかで私の話を聞いて、うんちくを語ってくれると思ったらしい。PMOが属する組織の管掌役員も一緒に来られた。

 件のPMOは至って真面目な人、勉強もしてそう。PMOに着任して、PMOって何をする役割かもちゃんと勉強している。

 

  • で、どううまく行かないんと感じているんですか?」と私。
    • いやー。まだ我が社でPMがちゃんと育ってないと思うんですよね。プロジェクトの報告とか悩みを、タイムリーに報告、相談してくれないんですよ
  • そうなんですか。ちょっと相談が手遅れ気味なんですね。では相談してくれたら、(PMOは)どのような支援をしてあげるんですか?」と私
    • いやー、報告が遅いんで、報告を早くしろよといつも説教になっちゃうんですよ。PMOの仕事は、PMの状況をダッシュボード化して経営層に報告するので、PMがちゃんと相談してくれないと、PMOが仕事にならないんですよ」・・・と

 

ここまで伺ったところで、

「失礼ながら、どんなPMでも、助けてくれると思うからPMOに相談するんであって、相談しても助けてくれない人だったら、報告するだけ時間が損だし、ましてや説教されるとわかっていたら。私がPMだったら死んでもそんなPMOには相談しませんよ。どうせ助けてくれないんだし・・・」

と返したところで、役員様が大笑い。

「おっしゃるとおりだ。ありがとうございます。非常に参考になりました。ちょっと進め方を考えてみようと思います」

となり、相談事はそこでおしまい。あとは一緒に酒肴を楽しんだ。

 

 この一件は実は自分でも非常に気づきになったなと感じていて、その後の自分の仕事でも、どうやって相談してくれた相手を手伝えるのか、それとも手伝えないのかは、常に意識するようにしている。

 例えばPMOはPMを助けるものだと普段から思っていれば、普段のやり取りも下から支援する言い方になるけど、経営層に報告する役割だからと上から考えてしまうと、その上から目線の態度も話し方に出てしまう。

 PMOでなくても、自分が共通ルールや規程を管理する側になると、法の番人みたいんに偉くなっちゃう人がいる。法の番人でもいいけど、その場合はこの世界の創造者になったくらいに、あれやこれや世話できないと間尺に合わなくなってしまう。

 

 多分、ここに来る前にコンサルにも相談したんだろうけど、なんかきれいな資料を持ってくるだけで、そういうやりとりではなかったんじゃないのかな・・・と

 

※ 注:私はコンサルに厳しいだけであって、コンサルが嫌いなわけではありません❤