青葉台駅伝言板

考えをまとめるための日記。頭を整理するごとに書き換えてしまうので、そんなつもりで優しく見てくーださぃ

制度を変えるエネルギー

守破離、という言葉がある*1

守破離: 剣道や茶道などで、修業における段階を示したもの。「守」は、師や流派の教え、型、技を忠実に守り、確実に身につける段階。「破」は、他の師や流派の教えについても考え、良いものを取り入れ、心技を発展させる段階。「離」は、一つの流派から離れ、独自の新しいものを生み出し確立させる段階。

 

第1段階の守として、まずは形に従ってみる。ゴルフを始めるにもまず形から、それからレッスンプロに基本形を倣うと、成長は早いんだろう。まずは一定のレベルになるまではルールに従う。  

第2段階の破は、ある程度のレベルに達したら他のルールを取り入れて、より成長できる点を見つけてみる。この際に、それぞれのルールに強弱はあるから、強いルールを弱いルールで変えるのか、弱いルールを強いルールで押し切るのか。それはその場次第。  

第3段階の離としては、彼我のルールをわかった上で自分でルールを作ってみる。ルールを作って周りを巻き込んで、みんながハッピーな世界を作れる。    

 

大企業に比べてベンチャーが自由だという。それは出来たばかりの組織だから。ベンチャーでは、まずはルールは作りながら事業の成長を考えていかないといけない。創業者はワンマンと言われるし、そもそもヒトもいない中でワンマンでなかったら進むわけがない。

それに対して老舗企業は組織も古いからしきたりやルールも多いので、新たに入れば、それは窮屈に感じやすい。

日本も終戦から70年以上経っている。終戦で一度全部壊されて、占領されて、そこから新しい国家を作り沢山の法律を作りながら成長してきた。立ち上げた人たちは引退するくらいの期間が経っているから、今の世代が同じようなエネルギーを発揮しないとルールが変わらない。

そもそも、制度は守っている方が楽だし、安全なのだ。制度を変える方がエネルギーが要るのだ。 終戦のときのように全部が壊れていれば、一から作れるのだが、しっかりと社会が出来ていると、現状のしがらみや、この現在の制度で維持されている社会を壊すリスクを冒す怖さが出る。

 

 だが実際は時間軸は1つではない。会社で言えば、老舗もあるし、ベンチャーもあるし、それらを合併したり買収したり、時間軸は絡み合う。もちろん、絡んでも個別のルールを選択するのも1つだし、そもそもルールは各社で作るべきだから、無理やり絡めなくても良い。でも、実際は絡めることの意味合いもある。一言で言えば、パクリの促進。よいところは学び、悪しきところは改める。そのためにもルールは複数しっていないといけないし、それを絡めたり、解いたりすることが肝だったりする。

 

「こんなルールだがかおかしいんだよ」言うのは簡単。おかしいルールがあるから、考えるヒントはある。え、何のことを言っているのかって? 主には、組織セキュリティの話です。